センターの概要Center Overview
センターの紹介
本センターでは、本学が注力してきたAI・バイオ・工学技術の連携と融合による医療技術研究の実績を基盤に、先端光技術との融合による新しい医工連携研究を推進します。光のラテン語である“Lux” は光を象徴するとともに、多分野からの英知や社会からの期待を結集する輝きを連想させる。このような観点から”医療を光らせる “という意味を込め、メディルクス(Medi-Lux)研究センターと命名しました。 医者が患者を診断し、薬を投与して、医者がその経過を観察する“Pharmaceutical”な医療は、電子機器技術の進歩に伴い、器機が医者の代わりに患者の診断、治療、経過観察の一部を担う“Electroceutical”な医療へと進展してきました。近年のAI技術の発展は、医療に更なる革新をもたらされると期待されていますが、医療診断のAI解析の源となる診断データの取得には光技術が不可欠であり、例えば光学顕微鏡で取得した病理試料のイメージングデータのAI解析が注目を集めています。光は検出だけでなく、Optogeneticsに代表されるように細胞・生体材料の制御にも広く応用されようとしており、光を応用した“Photoceutical”な医療は、 AI解析と共創して次世代の高度医療を司っていくことが予測されています。本センターでは、幅広い時空間・波長帯の光(電磁波)を駆使した先端光技術をAI・バイオ技術と融合開発することにより、新しい医工学「メディルクス」の発展と先進技術の実装による“Photoceutical”な診断・治療・健康技術への展開を目指します。本計画は、令和6年度に文部科学省の大学基盤整備事業において教育研究組織改革分「医療を光らせるメディルクス研究イニシアティブ整備事業」として認可され、設置に至りました。